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消費税とは? わかりやすく簡単に解説 〜消費税のしくみ〜

消費税とはどんな税金なのか、を簡単に解説します。
税金には大きく別けて2種類の税金があります。
ひとつは、納税者が直接税務署等に納付する「直接税」、もうひとつは、納税者が間接的に納付する「間接税」です。
そして、消費税という税金は、典型的な後者「間接税」になります。
具体的に見てみましょう。
例えば、消費者であるあなたが、スーパーで税抜き価格1000円の「食品A」を購入し、その際に、100円の消費税がかかったとします。(便宜的に税率を10%にしています)
スーパーはこのときに受け取った消費税100円を、消費者であるあなたに代わって税務署に納付することになります。
それにより、消費者であるあなたはスーパーを通して「間接的に」消費税という税金を納めたことになります。
それでは次に、スーパーの立場で考えてみましょう。
消費者であるあなたに売った「食品A」を、このスーパーはある食品メーカーから税抜き価格500円で仕入れていたとします。
その仕入れの際にも当然、あなたがスーパーから購入した時と同様、スーパーは食品メーカーに対して、消費税50円を加えた税込代金・550円を支払いますので、この場合にもやはり、食品メーカーはスーパーから受け取った50円の消費税を税務署に納付することになります。
そして、それと同時にスーパーの納税額は、「あなたから受け取った100円」から「食品メーカーに支払った50円」を差し引いた差額の50円となります。(これを仕入れ税額控除といいます)
つまりこの場合、消費者であるあなたが支払った消費税100円は、スーパーが50円、食品メーカーが50円、それぞれ納付することになるわけです。
これが「間接税」である消費税の課税のしくみになります。
どのような取引きでも、基本的にこのようなしくみによって課税がなされています。
この場合、仮にこの食品メーカーが「食品A」を製造する際に、材料をどこかから仕入れていたような時は、さらにその仕入れ先が消費税を納付し、その仕入れ先の負担分だけ食品メーカーの負担額が減ることになります。
消費税とは、ものの消費に携わった事業者が、このように間接的に納付する税金なのです。
ちなみに、直接税の代表的なものに、法人税や所得税、相続税などがあります。
なお、消費税率の引き上げ(増税)に伴って、上記の消費税の根本的な性質には変化はありません。
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(C) 消費税増税8% 10% |
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